うちの主人の職業は「卓球コーチ」です。
卓球は私もやっていたので、生徒さんのレッスンは補助的にサポートすることがあります。
心の部分では、私が生徒さんにセラピー(メンタル部分やイメージトレーニング)を、したりすることもあります。
主人の教え方というのは、卓球の技術はもちろんですが、まずは身体操作に重点を置いています。
体の合理的な動き方を考えていくと、まずは力を抜くことが前提なのです。
最初、ほとんどの生徒さんは、腕に力を入れてラケットを力で振っています。
スマッシュとは、力を入れて強打することだと思っています。
しかし力を入れると、身体の節々、関節などが動かなくなり、体全体が合理的に動かなくなるのです。
そして、固まって力んだフォームになります。
頑張って真面目に打とう、集中して打とうと思えば思うほど体に力が入ります。
ボールは速いかもしれないけれど、軽いボールで簡単に打ち返せるような打球感です。
よく主人は、笑顔で打ってください~、おしゃべりしながらでも打てるように~♪など言ったりしていました。
そこで、最近、こんな事を生徒さんにお願いしてみました。
「硬い、硬い、硬い・・・・」と声に出して言いながら打ってください。
「硬い、硬い、硬い・・・・」
では今度は「軟らかい軟らかい」と言いながら打ってください。
「軟らかい、軟らかい、軟らかい・・・」
さて、どうなったでしょう?
そうです~、たぶん想像どおりですね。
「硬い」と言いながら打つと、身体が強張るのです。
自分は無意識なのに・・・身体はその言葉にみごとに反応しているのです。
「軟らかい」と言いながら打つと、まったくその通り、軟らかいフォームで自然に力が抜けて打っていました。
これも自己暗示なのですね。
本人は全くそんな気持ちで打っていないのですが、口に出すとその言葉が自分の耳から聞こえます。
そして耳から脳に伝わります。
耳から脳に情報が入ると、脳はそのとおりに動けと指令を出すのですね。
そして、そのとおりに動くと脳は快感を得るのです。
なので、自分の心とは全く関係ないところで体はそのとおりに動いていたというわけ。
いろいろな説明を長々とするより、この方法が一番簡単に力が抜けました。
これを踏まえて、自分がギターレッスンで指がなかなか動かない時にも「軟らかい軟らかい・・・」と呟いて指をほぐしたりしておりました(笑)
脳は簡単に騙せます。
どうぞ、お試しください。
ヒプノセラピーでは、スポーツのメンタルトレーニング、イメージトレーニング、暗示療法も行なっております。