人は子供の頃からの記憶は、歳をとるにつれて忘れていきます。
忘れていくというのは自分が意識できる「顕在意識」での忘却なのですが、忘れていると思っていても、自分が意識できない「潜在意識」にはしっかりと記憶されています。
私達は、それぞれの自分の幼い頃の記憶によって、今現在のイメージをかぶせて生きています。
うちにいらっしゃるクライアントさんも、そのような過去に引きずられている方、とらわれ過ぎの方が多いです。
わかりやすく説明すると・・・
犬が怖い人
結構、多いですよね。
だいたい、このような人たちは子供の頃(とは限らないが)犬に突然吠えられたとか、噛み付かれたなんていう経験がある人が多いのです。
もしくは、親が動物嫌い、犬嫌いだったりします。
親の影響はとても大きいのです。
このように、犬に対して怖い経験があった人は、大人になっても(数十年経っても)犬を見ると「怖い」と感じます。
今、
吠えられたわけではありません
噛まれたわけでもありません
その過去の怖かったという記憶を、今自分の目の前にいる犬へのイメージにかぶせてしまっているからなのです。
簡単にその場の状況(現実)だけを考えますと、
自分と犬がいる
という事実だけです。
何も起こっていません。
このように人はみな過去の記憶とイメージだけで、現在起こる全ての出来事、物、他人、行動に対しての価値観を勝手に解釈しています。
現実には
今、自分の前に犬がいる
という事実だけなのです。
このように過去の記憶やイメージで、自分はこういう人間なんだと思い込んだりします。
でも、時間は確実に経過しているし、世の中もどんどん変化しています。
自分もその中でどんどん変化しているはずなのですけれどね。
なので、
今現在の事実(だけ)を見つめる、認める
ということはとても大切なことなのです。
過去の記憶にとらわれ過ぎていませんか?
普段から、自分を客観的に見つめたりする作業をしましょう。
自分をもうひとりの自分が上から見ている・・・というシチュエーションなどわかりやすいと思います。
またヒプノセラピーでも、このようなトラウマの解消は可能です。