雨の日の幸せなひととき
昨日、雨の中、夫と駅に向かう道を歩いていました。
その頃から雨はだんだんと強くなり、傘に当たる雨粒が小さなぽつぽつから堂々たるボツボツへと進化。
自然界のリズムの変化に合わせて、私のテンションも右肩上がり!
実は、雨音が大好きなんです💛
傘に跳ねる音、地面に染み込む音、全てがなんとも心地よくて。
大粒の雨音を聞いていると、気分はまるで『となりのトトロ』のさつきちゃんとめいちゃん。
今にも大きな木が立ち上がりそうな幻想の中、私は雨の日の楽しさを存分に味わいながら、きゃっきゃと弾けていました。
そして、そんな私をじっと見守る夫。ふと懐かしい昔話を語り始めました。
雨とタクシー、そして温かさ
夫が子供の頃の話です。ある日学校から帰る時、突然の土砂降りに見舞われた夫。
ずぶ濡れになるのを避けるため、友達とタクシーを捕まえようというアイデアに賛同しました。
しかし、いざタクシーを止めたものの、運転手さんから「びしょ濡れなので乗車不可」という冷たい一言。それは幼い夫の心に、嵐のような怒りを巻き起こしました。
結局、ずぶ濡れで帰宅。
驚いたお母さんは温かいお風呂を沸かしてくれました。
体が湯気に包まれるとともに心まで温まり、嫌だった思い出が優しさで包まれて、良い思い出へと変わったのです。
夫は言いました、「最後に良いことがあれば、嫌な思い出も美しい記憶になるんだね」と。
雨の中での気づき
この話を聞きながら、雨の中を歩いていると、私たち夫婦はほんのり温かな気持ちで満たされました。
雨の日って、ただ濡れるだけじゃないんです。
過去の思い出やその時の感情を思い出させ、未来の小さな幸せを感じさせてくれるもの。
雨の日はやっぱり特別ですね。
どんな小さな出来事でも、こうして振り返ると心がほっこりしてくる。
次に雨が降る日が待ち遠しくなるほど、ちょっぴり幸せなひとときでした。